ポストカードクラフトスマンの、しっかりとしたブログ

「しっかりとした」といっても自分の中で、ということです。ブログ自体はとても拙いです。

小さな頃の小さな話

思い出が少ないからだろうか、保育園に通っていたときのことを今も色濃く覚えている。

外で遊ぶ時間になると、一目散に園門近くの木の根本へ向かう。お目当てはダンゴムシダンゴムシは手に乗せるとその上をゆっくりと歩く。それが楽しくて何十分もやった。ダンゴムシが丸まるとそれを逃がし、他のダンゴムシを乗せた。この単純なことが物凄く楽しかった。今やろうとは思わないが楽しかったことは覚えている。

当時、はっぱ隊が大ブームで僕も大好きだった。*1ある日友達とはっぱ隊ごっこをしようということになり、どこかのクラスが育てていたプランターの植物の葉をちぎった。もちろんこっぴどく叱られた。僕も泣いたし友達も泣いていた。保母さんは物凄く怒っていて、僕は、葉をちぎった理由が「股間に貼りたかったから」だなんてとても言えなかった。

ある日、お遊戯会でジャックと豆の木をやることになった。僕の役は、ジャックに牛と交換で豆をあげる老人。劇はミュージカル調で、ラストにはキャストみんなで歌い踊るシーンがあった。でも僕は参加できなかった。そりゃそうだ。劇の流れ上、僕の役は木の上の世界にいちゃいけないし、なにより老人があんなに高い木をよじ登れるわけがない。しかし、そのシーンの中に牛がいたのだ。僕が貰いうけたはずの牛が。牛がどうやってあの木を登るというのだ。僕は4歳ほどにして「しんどい」という気持ちを知った。ちなみに次の年は、さるかに合戦のかにのお父さん役になった。つまり死ぬ役。しんどい。

*1:今も大好き